緊急避妊・ミレーナ 生理日移動
緊急避妊薬
緊急避妊薬とは、黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を成分とした薬剤です。
避妊に失敗した、または避妊せずに行った性交後72時間以内に緊急的に用いる避妊薬です。
緊急避妊薬は性行為からできるだけ早く、72時間以内に1錠服用します。緊急避妊薬の服用までの時間と妊娠阻止率は、24時間以内(95%)、25~48時間以内(85%)、49~72時間以内(58%)と、早く服用した方が効果が高いことがわかっています。実際に緊急避妊薬を72時間以内に服用したにも関わらず、妊娠してしまう確率は1.34%と報告されています。
当院では9000円で処方しています。
ミレーナ(子宮内避妊システム)
ミレーナとは、「レボノルゲストレル」という女性ホルモンを5年間持続的に放出・維持することができる薬剤徐放システムで、子宮の奥にある子宮内膜に装着して使用します。内膜の増殖を防ぎ、内膜を薄くすることで妊娠を防ぎ、月経が来ても月経量が減少するため月経困難症や過多月経にも効果を期待できます。また、子宮内だけに作用するためピルよりもホルモンによる副作用が少ないと言われています。ただし、挿入後不正出血が続いたり、子宮の形によっては挿入してもすぐに落ちてしまう方もいます。その場合はピルやジェノゲストの内服に切り替えた治療とすることもご相談いたします。
生理日移動
ホルモン剤(中等量ピル)を用いて生理日を来てほしくない日以外にずらすことをいいます。旅行、大会や試験、結婚式等の大切なイベントに生理日が被ってしまうことが予想される場合等に生理日を調整していきます。中等量ピルは1日1回内服します。月経を早める方法と遅らせる方法があり、早める方法は月経が来たら5日目位目安にホルモン剤を10日程度内服し内服終了後2-3日程度で出血を起こさせる方法です。内服終了後に出血が来る時期は個人差があるので早めたい場合は月経が来たら早めに受診してください。遅らせる方法は月経が来る予定の3-5日前から内服し月経をずらしたい日まで内服しますのでそれまでに受診してください。ホルモン剤は飲み初めに吐き気が出たり、少量の出血が起こることがあります。
当院では4000円で処方しています。