メニュー

予防接種(予約制)

当院ではヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン、MRワクチン(麻疹、風疹ワクチン)、インフルエンザワクチン、妊婦さんに行うRSウイルスワクチン接種を行っています。

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン、MRワクチン、RSウイルスワクチンに関しては在庫の管理がある都合で事前に電話予約してから来院いただいていますので何卒ご了承ください。また、インフルエンザワクチンに関しては当日ご来院いただき接種可能です。在庫がない場合はHPのお知らせに掲示いたします。

また、公費補助で行っているHPVワクチン、MRワクチンに関しては横浜市民の方が対象となります。

ヒトパピローマウイルス(HPV)

ヒトパピローマウイルス(HPV)は100種類以上の型があるウイルスで、性的接触のある女性であれば多くの女性が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。

HPVワクチンはHPVの中で9種類の型を予防してくれるワクチンです。2種類は性器等にできるイボのような病気である尖圭コンジローマを予防し、残りの7種類は存在すると子宮頸癌になりやすいハイリスクと言われているHPVを予防してくれます。ハイリスクの80%‐90%程度をカバーしてくれていて子宮頸癌の発生率を半分以下にしたという報告もあります。公費補助の対象は小学校6年生から高校1年生までとなっており無料で受けることができます。接種回数は3回(年齢によって2回の場合もあります)必要ですが、子宮頸癌の予防効果も証明されており、将来のことを考えると接種をお勧めしています。一般的なスケジュールは3回接種の方は1回目の後は2か月後に2回目、3回目はその4か月後に接種となり半年程度で接種が終わり、2回接種の方は1回目の後は半年後に接種となります。

また、過去に接種後、体の複数部分に慢性的な痛みが生じる重い副作用が相次いで報告されたことから積極的接種が中止された時期があり保護者の方には心配に感じる部分と思います。その後ワクチン接種した人の追跡調査等も行い、ワクチン接種による接種部位の疼痛、頭痛等はあるものの、過去に報道された重篤な副作用は860万回に1回の頻度で他のワクチン(インフルエンザ等)と同等の頻度と言われているため過度な心配はしなくて良いと考えられます。それよりも子宮頸がんの予防効果が高く、将来の発病予防の効果を期待したいところです。

MRワクチン

MRワクチンは麻疹と風疹の混合ワクチンです。
妊娠中の感染を予防するために、今後妊娠を希望される女性はワクチン接種をすることができます。しかし、MRワクチンは生ワクチンのため、妊娠中には接種ができません。

ワクチン接種前にはあらかじめ避妊をしていることが望ましいです。そしてMRワクチン接種後は、約2カ月間の避妊が必要になります。横浜市民の方は横浜市風しん対策事業(妊娠を希望する女性などの風しん予防接種と抗体検査)を令和7年3月まで受けることができ、風疹抗体検査は無料、MRワクチンは3300円で接種することができます。

詳細としてはこの事業を利用したことがない中学1年生以上の横浜市民で、

  1. 妊娠を希望している女性(妊娠中は接種できません)
  2. 妊娠を希望している女性のパートナー及び同居家族
  3. 妊婦のパートナー及び同居家族

※1 「麻しん風しん混合(MR)ワクチン」、「風しん単独ワクチン」又は「麻しん・風しん・ムンプス混合(MMR)」の接種歴が合計2回以上ある方は対象となりません。
※2 横浜市風しん対策事業のご利用は一度限りです。
 (平成27年度以降に風しん対策事業を利用した後、再度の利用はできません。)
※3 妊娠中は接種できません。また、パートナーとの婚姻関係は問いません。

インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンはインフルエンザが流行する前の接種をお勧めしています。
また、ワクチンの種類によっては細菌等が混入する危険性を回避する目的で、防腐剤であるチメロサールが添加されていますが、このチメロサールにはエチル水銀とよばれる有機水銀が含まれています。当院では妊婦さんに安心して接種していただきたいため防腐剤不使用のワクチンを使用しています。5000円で接種しています。

RSウイルスワクチン

RSウイルスとは、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。2歳までにはほとんどの乳幼児がRSウイルスに感染すると言われています。発熱や鼻水、咳が出る病気で、軽症で収まることが多いですが、1歳未満の乳児の場合は、肺炎などの重い呼吸器症状を起こすことがあります。今までは9月頃から流行し、初春まで続くとされてきましたが、近年では夏季より流行が始まるようになってきています。また大人はただの風邪と間違えることが多く、乳幼児に移してしまう可能性もあるため注意が必要です。

RSウイルスワクチンは妊婦さんに接種して胎児に免疫をつける方法です。現在正期産で生まれた子供にはRSウイルスワクチンの適応はないため、生後すぐの免疫ができていない時期に重症化を予防できる唯一のワクチンとなっています。このワクチンにより生後半年の重症化を70%予防してくれるというデータがあります。また、接種により母体は接種部位の筋肉痛はありますが、切迫早産等の産科リスクは認めず、胎児に関しても生後1年までの追跡調査で明らかなリスクは認められなかった結果となっています。日本小児科学会や日本産科婦人科学会でも接種を推奨しているワクチンです。

妊娠24週から妊娠36週までが接種の適応期間ですが、妊娠早期に接種すると生後半年の重症化予防効果が低下する可能性があり、妊娠30週前後に接種が良いとされています。

まだ公費補助はないため自費33000円で行っています。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME