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子宮がん検診(精密検査含む)

子宮がんは、子宮体部(奥)にできる「子宮体がん」と、子宮頸部(出口)にできる「子宮頸がん」に分類されます。

①子宮体がん

子宮体がんはエストロゲンという女性ホルモンに依存することが多く、食生活の欧米化や妊娠を経験していない人が増加していることで近年増加している病気です。
40歳代から徐々に増加して50歳代が好発年齢です。
年間18000人が罹患し、2700人程度が亡くなる病気です。

②子宮頸がん

子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染が主な原因と言われています。初交年齢の低下によりHPV感染のリスクが高まり20歳代後半等、若年の患者が増加しています。
30歳代から60歳代まで幅広い年代で認める病気です。
年間11000人が罹患し、2900人程度が亡くなる病気です。

どちらも最も多い自覚症状は出血です。月経ではない期間や閉経後に出血がある場合は注意が必要です。出血の程度は様々で、おりものに血が混ざるだけの場合や大量出血する場合もあります。特に子宮頸がんは出血があった時点では進行していることも多く、自覚症状がない場合も多いので予防的に検診を受けていただくことは大切です。1年に1回は行うことをお勧めします。

検査方法

検査方法としてはまず内診台に乗っていただきクスコという腟鏡を入れます。子宮頸部を確認し、頸がん検査は子宮頸部を擦って細胞を採取します。体がん検査は子宮の奥まで細い棒のような器具をいれ細胞を採取します。子宮頸がん検査自体はほとんど痛みがありませんが、子宮体がん検査は子宮の中の検査なので多少の違和感や疼みを伴うことがあります。緊張されると筋肉が硬直してしまい疼痛が強くなると言われているため診察の際はリラックスしていただくことが大切です。数分で終わる検査で、頸がん検査と体がん検査を一緒に検査することも可能です。

性交渉の経験がある方であれば子宮頸がん検査、子宮体がん検査ともに可能です。
いずれの疾患も早期発見が重要なので定期的な検診を行いましょう。
横浜市に住民票のある20歳以上の方は2年に1回、市の検診制度を使用して子宮頸がん検査が1360円でできます。詳細は横浜市のHPをご覧ください。

横浜市ホームページ

精密検査(コルポスコピー検査)

また、検査で再検査が必要となった場合でも当院では精密検査としてコルポスコープ(腟拡大鏡)を使用して子宮頸部の状態を調べ、必要に応じて組織診断を行うことが可能です。適切な検査で病気の状態を把握することができますので他院で再検査(要精密検査)となった方も検査可能です。検査方法は頸がん検査と同様にクスコという腟鏡を入れます。子宮頸部を確認し、酢酸をかけて病変部分を確認しその部分を一部取ってきます(生検)。生検の痛みは個人差がありますが気分が悪くなる方は稀です。検査自体は数分で終わりますが、生検後に止血を確認するまで圧迫するため、10分程度かかる場合もあります。止血確認後にタンポンを入れさせていただき、3時間以上経過してからご自身で抜去していただきます。

参考:卵巣がん

卵巣や卵管にできる癌のことです。直接的な原因ははっきりとはわかっていませんが、お腹の中に炎症がある病気(内膜症等)や出産経験がなく今までより初経が早く閉経が遅くなってきていることによる排卵回数の増加がリスクとして考えられています。また、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)という遺伝子も卵巣がんのリスク因子となります。ご家族で乳がんや卵巣がんの人が多い家系は注意が必要です。40歳代から増加していき50‐60歳代でピークを迎えます。年間13000人が罹患し、5000人程度がなくなる病気です。

症状が出にくく、進行も早いのが特徴で検診を受けても死亡率に変化がなかったという報告もあります。しかし、検診の際に超音波の検査を行って早期に異常を見つけられる可能性もあるため、検診の際に超音波検査を希望される場合はお申し付けください。

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